「おでんといえば練り物！でも種類が多すぎて、どれを選べばいいか迷ってしまう…」 。そんな方もいるでしょう。また、「練り物ってカロリーが高いイメージだけど、大丈夫かな…」と気にされる方もいらっしゃるかもしれません。
練り物にも、はんぺんやちくわ、ごぼう天など様々な種類があります。それぞれの特徴や、おでんに合うおすすめの練り物を知りたいという方も多いのではないでしょうか。プロが教える、練り物の選び方や美味しいおでんの作り方をまとめました。
この機会に、練り物への知識を深めて、ワンランク上のおでん作りに挑戦してみませんか。
この記事では、おでんをより美味しく楽しみたいと考えている方に向けて、
– おでんに合う練り物の選び方
– 練り物の下ごしらえや調理方法
– 練り物を使ったアレンジおでんレシピ
上記について、筆者の料理経験を交えながら解説しています。
おでんは日本の冬の定番料理です。家庭で手軽に作れるだけでなく、具材のバリエーションも豊富なので、自分好みの味にアレンジできるのも魅力でしょう。ぜひこの記事を参考にして、あなただけのおいしいおでんを作ってみてください。
おでんの具に欠かせない練り物の種類
おでんに欠かせない練り物。様々な種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまう方もいるでしょう。美味しいおでんを作るためには、練り物の種類を理解し、自分の好みに合わせて選ぶことが重要です。それぞれの練り物には特徴があり、食感や味わいが大きく異なります。
練り物は、魚のすり身や豆腐などを主原料に、様々な食材を混ぜ合わせて作られます。そのため、使われている魚の種類や、その他の材料によって風味が大きく変わるのです。定番のさつま揚げやはんぺんはもちろん、ごぼ天やちくわぶなど、地域特有の練り物も多く存在します。練り物の組み合わせ次第で、おでんの味わいに深みが増します。
例えば、さつま揚げは魚の旨味が凝縮されており、しっかりとした食感が楽しめます。はんぺんはふわふわとした食感が特徴で、魚のすり身の優しい味わいがおでんの汁とよく合います。また、ごぼ天はごぼうの風味がアクセントになり、食感の楽しさも加わります。ちくわぶは小麦粉を原料とした練り物で、おでんの汁をたっぷり吸ってくれるので、だしを存分に味わいたい方におすすめです。以下でそれぞれの練り物の特徴を詳しく解説していきます。
定番の練り物：ちくわ
おでんに欠かせない練り物といえば、まず「ちくわ」が挙げられます。魚のすり身を竹に巻きつけて焼き上げたちくわは、独特の弾力とほんのりとした甘みが特徴です。おでんの出汁をしっかりと吸い込み、じゅわっと広がる旨味がたまりません。斜めに切って盛り付ければ、見た目にも美しい一品です。全国的には、静岡県焼津市や愛知県蒲郡市などがちくわの産地として有名です。
ごぼうの風味と食感が楽しめる「ごぼう天」も、おでんの人気練り物です。ささがきにしたごぼうを魚のすり身で包み、揚げたごぼう天は、ごぼうの香ばしさとすり身の旨味が絶妙にマッチします。歯ごたえが良いので、食べ応えも十分です。鹿児島県などでは、棒状の「ごぼう巻き」もおでん種として親しまれています。
ふわふわとした食感が特徴の「はんぺん」は、他の練り物とは一線を画す存在です。魚のすり身に山芋などを加えて蒸したはんぺんは、口の中でとろけるような柔らかさが魅力です。おでんの出汁をたっぷり含んだはんぺんは、優しく上品な味わいを演出します。静岡県や神奈川県などでは、はんぺんの生産が盛んです。
風味豊かな練り物：ごぼう天
おでんの具に欠かせない練り物の種類の中で、ごぼう天は独特の風味と食感が楽しめる人気の一品です。ごぼうの香ばしさと練り物の旨みが絶妙に調和し、おでんダシの味わいを一層引き立てます。歯ごたえのあるごぼうの食感は、他の練り物とは異なるアクセントとなり、食べ応えも抜群です。スーパーなどで手軽に購入できるため、家庭のおでん作りにも重宝されています。練り物メーカーによって、ごぼうの太さや練り物の配合などが異なり、風味や食感にも微妙な違いがあります。紀文食品やヤマサ蒲鉾など、様々なメーカーから販売されているので、食べ比べて自分好みのごぼう天を見つけるのも楽しいでしょう。風味豊かなごぼう天を、熱々のおでんと共に味わってみてはいかがでしょうか。
ユニークな練り物：はんぺん
おでんの具に欠かせない練り物の種類の中で、独特の食感が楽しめるのが「はんぺん」です。魚のすり身に山芋などを加え、ふっくらと蒸したはんぺんは、おでんダシとの相性が抜群。淡白な味わいは、他の具材の風味を邪魔することなく、優しく受け止めます。はんぺんを選ぶ際には、静岡県焼津市の名産である「黒はんぺん」もおすすめです。鰯を使った黒はんぺんは、白はんぺんとは異なるしっかりとした食感と、魚の旨みが凝縮された深い味わいが特徴です。おでんに独特の風味を添えたい時に、ぜひ試してみてください。関東では白はんぺんが主流ですが、関西では揚げはんぺんを好む方も多く、地域による味の嗜好も面白いですね。おでんの具材として、様々なバリエーションを楽しめるはんぺんを、ぜひおでんのレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
練り物を活かすおでんのダシの作り方
練り物はそれ自体に味がついているので、ダシが濃すぎるとせっかくの風味が台無しになってしまいます。練り物の旨味を最大限に引き出すためには、素材の良さを邪魔しない、優しく包み込むようなダシ作りが重要です。繊細な練り物の味わいを壊さず、かつしっかりと旨味を感じられる、絶妙なバランスのダシを目指しましょう。
おでんのダシのベースとして人気が高いのは、昆布と鰹節です。昆布は北海道産の真昆布、鰹節は鹿児島産の血合い抜きがおすすめです。水出し昆布でじっくりと旨味を引き出し、そこに鰹節の香りを重ねることで、上品な風味に仕上がります。この時、沸騰させずに60～70度くらいをキープするのがポイントです。温度が高すぎると、ダシが濁ってしまい、えぐみが出てしまいます。
例えば、昆布を水に浸す時間は、夏場は6時間、冬場は10時間を目安にしてみてください。また、鰹節は厚削りを使うことで、より豊かな風味とコクを引き出せます。具体的には、沸騰直前になったら火を止め、鰹節を加えて2分ほど置いてから濾すと、澄んだ黄金色のダシが完成します。以下で詳しく解説していきます。
基本の昆布と鰹節のダシ
おでんの具に欠かせない練り物の種類は実に様々です。定番の練り物といえば、ちくわでしょう。おでん種としてだけでなく、普段の料理にも活用できる万能選手です。風味豊かな練り物として人気なのが、ごぼう天。ごぼうの香りがダシに染み出し、食欲をそそります。そして、ユニークな練り物として挙げられるのが、はんぺん。ふわふわとした食感が特徴で、子供から大人まで幅広い世代に愛されています。
練り物を活かすおでんのダシの作り方も重要です。基本となるのは、昆布と鰹節のダシ。水1リットルに対して、昆布10g、鰹節30gが目安です。昆布は30分ほど水に浸し、弱火でじっくりと加熱します。沸騰直前に昆布を取り出し、鰹節を加えて1～2分煮出したら、火を止めて鰹節を濾しましょう。この基本のダシをベースに、様々なアレンジを加えることで、自分好みの味に仕上げることができます。
プロが教えるダシの隠し味
プロの料理人が教える、おでんに欠かせないダシの隠し味は、実は家庭にある意外な調味料。それは、なんと「醤油」です。既にダシに醤油を使っているからと侮ることなかれ。 仕上げに少量の濃口醤油をたらすことで、香ばしさとコクが格段にアップします。火を止める直前に加えるのがポイントです。 隠し味その2は、みりん。甘みが加わるだけでなく、おでんのつや出し効果も期待できます。みりんはアルコール分を含むため、必ず加熱調理で使用してください。 これらの隠し味を駆使すれば、いつものおでんがワンランク上の味わいに。 練り物から出る旨みと相まって、奥深い味わいを堪能できます。ぜひお試しください。
練り物に合う味付けのコツ
練り物をおでんに入れる際の味付けのコツは、素材の旨味を引き出すことです。練り物自体に魚のすり身などの旨味が凝縮されているため、味付けは優しくするのがポイントです。おでんのベースとなるダシは、昆布と鰹節で丁寧にとったものにしましょう。そこに薄口醤油とみりんを加え、ほんのり甘みをプラスするのがおすすめです。塩分は控えめに、素材本来の風味を活かすのがベストです。練り物によっては、味が濃すぎる場合があるので、おでんに入れる前に軽く湯通しすると、余分な塩分や油分が落とせます。味が染み込みやすいはんぺんなどは、煮込み時間を短く調整すると、食感も損なわず美味しくいただけます。ちくわやごぼう天などは、じっくり煮込むことで味が染み渡り、より一層おでんを堪能できます。それぞれの練り物の特性を理解し、最適な味付けと煮込み時間を調整することで、最高のおでんに仕上がります。
練り物を美味しく仕上げる調理の秘訣
おでんの練り物、実はちょっとした工夫でぐっと美味しくなることをご存知ですか。定番の練り物もワンランク上の味わいに変化させる調理のコツを伝授します。いつものおでんがさらに美味しくなること間違いなしです。
練り物は、おでんの出汁を吸い込みやすいという特徴があります。この性質を活かすことで、出汁の旨味を存分に味わえる深い味わいの練り物へと変身させることができるでしょう。反対に、下処理を怠るとせっかくの出汁の風味が損なわれてしまうこともあります。
例えば、がんもどきや厚揚げなどは油抜きをしておくことで、余分な油を取り除き、出汁の吸収を良くすることができます。具体的には、熱湯を回しかけるか、フライパンで軽く焼き色がつくまで加熱するのがおすすめです。以下でそれぞれの練り物に適した下処理や調理方法を詳しく解説していきます。
練り物をふっくら煮込むテクニック
おでんの具に欠かせない練り物といえば、まず「ちくわ」が挙げられます。おでん種として最もポピュラーな練り物で、筒状の形が特徴です。魚のすり身がベースで、弾力のある歯ごたえとほんのりとした甘みが楽しめます。続いて「ごぼう天」も人気です。ごぼうのシャキシャキとした食感と、魚のすり身の風味が絶妙にマッチし、おでんに欠かせない存在となっています。また、「はんぺん」も独特のふわふわとした食感が魅力です。白身魚と山芋を混ぜ合わせて作られるため、非常に柔らかく、口の中でとろけるような味わいが特徴です。
練り物を美味しく煮込むには、まず基本となる昆布と鰹節の合わせダシを用意します。500mlの水に昆布5gを入れ、30分ほど置いてから弱火で加熱し、沸騰直前に昆布を取り出します。その後、鰹節10gを加えて1分ほど煮出し、濾せば完成です。プロの隠し味として、少量の日本酒を加えるのもおすすめです。コクと香りが増し、ワンランク上のダシに仕上がります。練り物に合う味付けは、醤油とみりん、砂糖をベースにした関東風、薄口醤油と塩、砂糖をベースにした関西風など地域によって様々です。
練り物をふっくら煮込むには、沸騰したおでんダシに練り物を入れて、弱火でじっくりと煮込みます。煮込み時間は15～20分程度が目安です。長時間煮込みすぎると練り物が固くなってしまうので注意が必要です。味が染み込むにはある程度の時間が必要ですが、火加減を調整することで、ふっくらとした食感を保つことができます。残ったおでんは、練り物と他の具材を分けて冷蔵保存するのがおすすめです。保存期間は2～3日を目安に、なるべく早く食べきりましょう。
味が染み込む時間と火加減
練り物をおでんに美味しく仕上げるには、適切な時間と火加減が重要です。練り物は種類によって加熱時間が異なり、例えばちくわやごぼう天は煮込み時間が短くても味が染み込みやすいです。逆に、はんぺんなど厚みのある練り物は、じっくりと時間をかけて煮込む必要があります。おでん全体の味を均一にするためには、練り物を入れるタイミングも大切です。味が染み込みやすい練り物は、他の具材がある程度煮込まれてから加えるのが良いでしょう。
火加減は、沸騰させない程度の弱火を維持することが重要です。強火で煮込んでしまうと、練り物の表面が割れたり、食感が硬くなってしまいます。また、練り物から旨味成分が溶け出し、おでんのダシ全体のバランスが崩れる可能性もあります。じっくりと弱火で煮込むことで、練り物の中まで均一に味が染み込み、ふっくらとした食感を保つことができます。時間をかけて丁寧に煮込むことで、より一層美味しいおでんに仕上がります。
おでんの具としての練り物の保存方法
おでんの具として欠かせない練り物は、種類によって様々な食感や風味を楽しめます。定番のちくわは、魚のすり身本来の旨味を味わえる一品ですね。ごぼう天は、ごぼうのシャキシャキとした食感と練り物の相性が抜群です。はんぺんは、ふわふわとした独特の食感で、ダシをたっぷり吸い込んでくれます。
おでんのダシは、練り物の美味しさを引き立てる重要な要素です。基本となる昆布と鰹節のダシは、素材本来の旨味を丁寧に引き出すことで奥深い味わいを生み出します。プロの料理人は、ここに醤油やみりん、砂糖などを加えて味を調整しますが、練り物に合う黄金比は、醤油1：みりん1：砂糖0.5です。
練り物を美味しく仕上げるには、適切な調理方法も重要になります。練り物は、長時間煮込むと固くなってしまうため、沸騰直前の状態で優しく煮込み、じっくりと味を染み込ませるのがコツです。火を止めた後も、余熱で火を通すことで、よりふっくらと仕上がります。残った練り物のおでんは、ダシと一緒の状態で保存容器に移し、冷蔵庫で2～3日以内に食べきるようにしましょう。
まとめ：練り物おでんをもっと美味しく！
今回は、おでんの中でも人気の高い練り物を使ったおでんをもっと美味しく楽しみたいと考えている方に向けて、
– 練り物おでんの魅力
– プロが教える絶品おでんの作り方
– 練り物おでんを美味しく食べるための秘訣
上記について、筆者の料理経験を交えながらお話してきました。
練り物おでんは、様々な種類の練り物から出るだしと、練り物自体が持つ独特の旨味が合わさって、奥深い味わいを作り出します。家庭で簡単に作れるのに、まるでプロが作ったかのような仕上がりになるのも魅力の一つと言えるでしょう。
おでんが好きなあなたは、色々な具材を試したり、自分なりにアレンジを加えたりして、おでん作りを楽しんでいるのではないでしょうか。
これまで培ってきた経験や知識は、あなたのおでん作りの礎となっています。
これからもおでん作りを通じて、新しい発見や喜びが待っているはずです。ぜひ、今回ご紹介したプロの技を取り入れて、さらに美味しい練り物おでんを作ってみてください。きっと、家族や友人と囲む食卓が、より一層温かいものになるでしょう。あなたの作るおでんは、たくさんの人を笑顔にする力を持っています。
